日常的に避けては通れない他者とのコミュニケーション。
形態はさまざまありますが、私が特に難しいと感じているものが、文字によるコミュニケーションです。
文字ベースの場合、本当にちょっとしたことで、いらぬ誤解や揉め事を引き起こす原因になってしまいがちです。
その部分について少し私の考えをまとめてみました。
何故、文字によるコミュニケーションが難しいのか
とにかく顔が見えないという点が第一に挙げられると思います。
対面で感情を読み取る場合は、表情や声色、その人が出している空気などがありますが、文字で感情を表現する場合は、書き手の表現力はもちろんですが、読み手がどう読み取るかという部分も大きなファクターになってきます。
これは意図した形と全く逆に作用することも多く、その部分の齟齬により揉め事が発生する場面をよく見かけます。
(もちろん対面で感情を読みとることが苦手という方もいらっしゃいますが、あくまでも私がこれまで見てきた経験から感じている内容になります)
また、前後の関係性をどこまで把握しているのか、という部分で食い違いが起きるシーンを何度も見てきました。
とにかく気をつけるべきポイント
対面でも文字ベースでも特に気をつけたいことは「言葉足らず」です。
・主語がない
・説明不足
・言葉遣いが雑
といったような部分です。
基本的に同じラインでいきなり会話ができる人は稀ではないかと思うのです。
これは頭が良いとか悪いとかではなく、話している内容の理解度が同じレベルであるかどうか、ということです。
前提知識が必要かどうか、状況の把握が出来ているかどうか、対話をするにあたり感情論は置いておけるのかどうか、といった部分で必ずしも同じラインで話しているわけではない、という点を踏まえておくことで、売り言葉に買い言葉というような流れになることを事前に防げる可能性が上がります。
必ずしも丁寧な言葉遣いをするべきというわけではありません。
私はどちらかというと「丁寧なタイプ」に分類されがちではあるのですが、説明が長くなってしまったり、相手との距離があるというふうに捉えられることも多いですので…。
(揉めることが少ないのは事実ではありますが)
まとめ
相手に対するリスペクトを持ちましょうということが今回の主旨です。
双方がお互いにリスペクトを持つことで、無益な争いは減るのだと痛感しています。
しかし、最初からお互いがそうであることもまた、少ない機会なのも事実です。
それならば、まずは自分だけでも相手に対してリスペクトを持つことを心がけると、自然と雑な対応は減るのではないでしょうか。
自分の伝える力が足りているのか。
相手に十分伝わるのか。
相手は十分受け取ってくれるのか。
相手をリスペクトすることで、このあたりの意識を少しだけ持つとずいぶん変わるものだと思います。
これは私の仕事に於いても気をつけているところで、たとえ有名なアーティストの仕事だとしても、こうした方が良いと思うことがあれば、自分の意見を提案するようにしています。
その時には当然ながら相手へのリスペクトを持って提案することで、アーティストと対等な立場でディスカッションを行えるようになり、今後の信頼に繋がるのです。
アーティスト相手となると話は早いのですが、むしろスタッフ相手の時ほど軽視しがちですので、注意が必要になります。
きちんと他者へのリスペクトを持つことが、敵対関係や上下関係を作るのではなく、対等な関係をうまく作る秘訣なのではないかなと思っています。
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